6-5. λファージ
https://gyazo.com/c46126ed3d416a19ff66aa9dd02da825
1) 増殖:溶菌サイクル
遺伝子構成
遺伝子工学で最も重要なファージの1つ
DNAの一方の端約20 kbには頭部や尾部の形成にかかわる遺伝子、中央付近の約20 kbには組換え、制御等に溶原化にかかわる遺伝子、反対側の端10 kbには複製と後期の制御、そして溶菌にかかわる遺伝子がある https://gyazo.com/f5937e4dc7f6254bd9dec6740dcfe254
感染からファージ形成まで
はじめθ型DNA複製が起こり、続いてσ型様式でDNAが複製して、多量体DNA(何重にも連結したDNA)が生成される https://gyazo.com/16d5969b1f6be3a43e525fc818588a81
λファージDNAのパッケージングには2つの条件が必要
パッケージングはcosで多量体化したDNAがcosでの切断と共役して起こる
パッケージング可能なDNAサイズは38~52 kbの範囲
溶菌
市販のファージベクターはSに変異があり、ファージが細胞内で高濃度に蓄積しやすいように工夫されている 2) 溶原化サイクル
https://gyazo.com/efae893a690b478ba272ecb6a5c65957
O配列は数塩基の共通なコア配列,
溶原化状態はファージのつくるCI(λリプレッサー)で維持されるが、不安定で、宿主がストレスなどを受けるとRecAによって分解される するとファージタンパク質のCro(遺伝子はcIとcIIの間にある)が優勢になり、切り出し酵素(エクシジョナーゼ)が働いて、プロファージが切り出され、溶菌サイクルが再開する memo: P1ファージとCre-IoxPシステム
100 kb程度のDNAも組み込むことができ、ベクターとしても使われる